天窓から雨漏りが起きる原因4つと対処法を解説
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このページでは「天窓から雨漏りが起きる原因4つと対処法を解説」をご紹介しています。
急に天窓から雨漏りがすると、「原因も対処法も不明で、何をして良いかわからない」と困る方が多いでしょう。
そこで今回は、天窓から雨漏りが起きる主な原因4つと、対処法についてご紹介します。
この記事を読んで、まず自分で雨漏りの原因を予想してから業者に相談することで、事前に費用相場や工事内容を把握できます。その結果、安心して工事を依頼できるはずです。
ぜひ参考にしてくださいね。
天窓から雨漏りが起きる原因4つ
天窓から雨漏りが起きる主な原因は、以下の4つです。
- シールの劣化
- エプロンの劣化
- 天窓周辺の堆積物
- 業者の施工不良
これらの原因は、業者の施工不良以外は経年劣化によって引き起こされます。詳しく説明しますので、どの原因が当てはまるのか確認してください。
シールの劣化
シールとは、天窓のガラス部分と水切りの部分を繋いでいるものです。
シールが経年によって劣化すると、雨水がシールの劣化部分から入り込み、天窓の内側から雨漏りが起きます。
エプロンの劣化
エプロンとは、瓦などのおうとつがある屋根材に使用されている防水材のことです。
エプロンが経年によって劣化すると穴が空き、そこから雨水が侵入します。エプロンの劣化の場合は、シールの場合と異なり、天窓周辺の天井部分から雨漏りが起きます。
天窓周辺の堆積物
天窓周辺の屋根材と天窓の間に落ち葉や土が溜まって詰まっていると、雨が降った際に上手く排水できず、雨水が溢れて雨漏りします。この場合もエプロンの劣化時と同じく、天窓周辺の天井部分から漏れ出します。
業者の施工不良
業者の施工不良によって雨水が侵入する隙間ができていても、雨漏りが起きます。業者選びの際は複数の業者を比較して、信頼できるところを選びましょう。
天窓から雨漏りが起きた時の対処法6つ
天窓から雨漏りが起きた時の対処法は、以下の6つです。
- シールの修理
- エプロンの修理
- 天窓周辺の清掃
- 防水シートの交換
- 天窓の撤去・交換
- 屋根の葺き替え
雨漏りがどのような原因によって起こっているのか確認し、適した方法で対処しましょう。
シールの修理
シールが劣化している場合は、シールの修理をおこないます。
シールの修理方法は、既存のシールの上から新たにシーリングをおこなう方法と、既存のものを撤去して新しいものへ取り替える方法の2種類あります。費用相場としては、新たなシーリングで補修する方法が2万~5万円、新しいものへ取り替える方法が4万~10万円です。劣化状況によってどちらの方法が良いか変わってきますので、業者に見てもらうことをおすすめします。
シール部分は劣化しやすいので、雨漏りが発生していない場合でも5~7年ごとに点検をおこなうと良いでしょう。
エプロンの修理
エプロンに穴が空いている場合は、エプロンの修理をおこないます。
エプロンの修理方法も、既存のものを補修する方法と、新しいものへ取り替える方法の2種類あります。費用相場は、どちらの方法でも7万円以上です。屋根材によってエプロンの種類や価格が変わるので、注意しましょう。
天窓周辺の掃除
天窓周辺に堆積物が溜まっている場合は、掃除が必要です。その際、破損している屋根材がある場合はその交換もおこないます。
費用相場は、清掃だけであれば5万円ほどですが、屋根材の交換が必要だと10万円前後です。堆積物が天窓全体に広がっていて作業が広範囲に及ぶ場合は、復旧に手間がかかるため20万円以上になることもあります。
防水シートの交換
天窓自体が劣化していない場合は、防水シートを交換するだけでも雨漏りしなくなる可能性があります。
防水シートの交換工事の費用相場は、10万円前後です。防水シートに穴が空いたり破れたりしている時は、すぐに交換しましょう。
天窓の撤去・交換
シールやエプロンの部分的な劣化ではなく、天窓自体が劣化している場合は、天窓の撤去・交換が必要です。具体的には、天窓のガラスにヒビが入っていたり、サッシや木枠が傷んだりしていることが劣化症状となります。
費用相場は、天窓の撤去は20万~60万円ほど、交換は10万~50万円ほどです。天窓を撤去する場合は、天窓があった部分をふさいで下地を作り、新たに屋根を乗せ換えるといった大規模な工事になるため、費用が高くなる傾向があります。しかし、天窓が原因となる雨漏りが発生しなくなるので、後の雨漏り修理費用を抑えられるというメリットがあります。
高所の天窓の撤去・交換工事には、足場代も発生します。そのため、屋根工事と同じタイミングでおこなうと費用が節約できておすすめです。
屋根の葺き替え
雨漏り修理を何度かおこなっても改善しない場合は、屋根の葺き替えをおこなうことも検討してみましょう。屋根材を取り払い、下地から補修して新しい屋根材へと交換するので、屋根や天窓部分からの雨漏りはしっかり直せます。
費用相場は、かなり大がかりな工事となるため170万~250万円と高額です。もちろん、屋根材の種類によっても費用は変わります。また、雨漏りが起きている一部分のみを葺き替えるようにすれば費用を抑えることも可能です。
まとめ
天窓から雨漏りが起きる原因は、以下の4つです。
- シールの劣化
- エプロンの劣化
- 天窓周辺の堆積物
- 業者の施工不良
それぞれの原因に合わせ、適切に対処しましょう。
また、部分的な補修だけで雨漏りが改善しない場合は、屋根を葺き替えることもおすすめです。
いずれの場合にも、まずは信頼できる業者に見てもらい、劣化状況などを見極めてもらった上で決定すると良いでしょう。
この記事を参考に、雨漏りをしっかり改善してください。