大手ハウスメーカー・工務店・職人直営店、業者別屋根修理依頼時の注意点

屋根修理は、屋根の機能を元に戻し、大切なお住まいを長く守り快適に暮らすために不可欠な工事です。
しかし同時に、屋根修理を含む建築業界は残念ながらトラブルが多い業界でもあります。
失敗の無い屋根修理を行うためには、大手ハウスメーカー・工務店・職人直営店など、業者それぞれの特徴を理解した上で工事を依頼することが大切です。
ここでは「大手ハウスメーカー・工務店・職人直営店、業者別屋根修理依頼時の注意点」をご紹介しています。

屋根修理業者選びにおいて注意したい3つのポイント

まず、どんな業者を選ぶにしても、最低限抑えておきたい屋根修理業者選びにおいて注意したい3つのポイントがあります。

小さな悩みまできちんと相談できる屋根修理業者か確認する

屋根修理の仕上がりはもちろん、皆様の工事に対する満足度は業者選びの時点でほぼ決まると言っても過言ではありません。
適正で丁寧な屋根修理を行うには、屋根修理職人の技術ももちろん重要です。
しかし、希望通りの仕上がりを目指すには、仕事が丁寧、仕事が早い、屋根に関する知識が豊富といったことだけでは足りません。
お客様がどんな悩みを抱えているのか？仕上がりや予算など何を優先しているのか？など、お客様のことを理解する力が必要です。
そして、そのためにはお客様とのコミュニケーション力は欠かせないものとなるのです。
お客様の考えをしっかり汲み取ってこそ、はじめて屋根修理職人の技術が活きてくるでしょう。

屋根修理に対して不明な点は丁寧に説明してくれる。
屋根材選びでメリットだけでなくデメリットもしっかり教えてくれる。
そういったお客様に寄り添った業者の方が、同じ屋根修理であっても満足度は高くなるでしょう。

価格より品質を重視する

屋根修理はカバー工法であれば50〜70万円程度、葺き替え工事であれば100万円を超えることもある高額な工事です。
そのため、「できるだけ安く収めたい」と思うのは当然のことでしょう。
しかし、屋根修理が「安かろう、悪かろう」になっては何の意味もありません。
相見積もりを取った際に、明らかに安い業者には安い理由があるのです。

明らかに高すぎる見積もりを提出してくる業者は論外ですが、安さだけで業者を選ぶと失敗する大きな要因となります。
特に、相見積もりを取った際には、どうしても価格の安い業者に目が行きがちで、「安い方がいいな」と思ってしまいがちです。
まずは工事の品質にこだわり、その上で要・不要を検討し、価格を考えるという順番で工事内容を決定する方が良いでしょう。

時間をかけてじっくり慎重に屋根修理業者を選ぶ

3つ目のポイントは、決して焦って契約をしないということです。
雨漏りが起こった場合などは、急いで修理しないととつい気持ちが焦りがちですが、焦って屋根修理業者を選んでも良いことはありません。
焦れば焦るほど「安いところで済ませよう」と考えてしまったり、契約を急かす悪質な屋根修理業者に騙される危険性が高くなります。

屋根修理の仕上がりは、この先10年以上皆様の生活に直結します。
だからこそ、焦る気持ちを抑えて、じっくり慎重に屋根修理業者を選ぶことに時間をかけても十分に価値があるのです。

屋根修理における業者のタイプ別の特徴について

次に、屋根修理を請け負っている業者にはどんなタイプがあるのかを把握しておきましょう。

まず、屋根修理の目的ですが、

・屋根に劣化や破損などがあり修繕したい
・雨漏りが起こっているので修繕したい
・葺き替えやカバー工法などで屋根をリフォームしたい
・屋根に遮音や断熱の機能を持たせたい

などが挙げられます。
この内、雨漏りについては雨漏りの原因箇所によって対応する業者が異なってきます。
屋根に原因がある場合はもちろん屋根業者の出番ですが、外壁に原因がある場合は塗装業者でも雨漏り修理に対応可能な場合も多いです。
また、遮音や断熱などの機能を持たせたい場合も、屋根業者に依頼して屋根材を取り替えるのも一つの方法ですが、塗装業者に依頼して機能性塗料を塗布してもらうのも効果的です。
業者に相談する前に、自身が屋根修理を行う目的は何なのか？対応している業種はどれなのか？を把握しておくと良いでしょう。

どんなケースでも対応してもらえるのが、「屋根修理も外壁塗装もどちらも対応している業者」です。
当サイトでご紹介している「横浜で信頼できる屋根修理業者」の山田工芸さんは、屋根修理と外壁塗装のどちらにも対応している業者さんです。

それでは、屋根修理における業者のタイプ別の特徴について具体的に見ていきましょう。

大手ハウスメーカー

大手ハウスメーカーとは、全国チェーンで事業を展開している大手メーカーのことです。
大手の良いところは、「大手だから下手な工事はしないだろう」という安心感です。
一人一人に担当が付くので対応もきちんとしており、保証もしっかりしているケースが多いです。

ただし、実際に屋根修理を行うのは依頼したハウスメーカーの人間ではなく、ハウスメーカーが発注する下請け屋根修理業者という点には注意が必要です。
下請け屋根修理業者は現場によって変わるので、言い換えれば施工品質が毎回現場によって変わってしまうのです。

また、ハウスメーカーから下請け業者に発注する構造は多重で、下請け業者やさらには孫請け業者への発注時に毎回中間マージンが発生します。
仮に100万円の工事代金を支払ったとしても、業者が介する分だけ中間マージンが抜かれるため、実際に材料や人件費として使える費用が少なくなってしまいます。
そのため、大手ハウスメーカーに屋根修理を依頼すると、支払った工事代金に工事品質が見合わなかったり、中間マージンを見越して元々の見積価格が高額になるケースが多いです。

工務店

ここでいう工務店は、「〇〇工務店」のように社名に工務店がつく大手メーカーではなく、地元で事業をしている建築業者のことを指します。
皆様からすると大手ハウスメーカーより距離感が近く、細かな要望まで伝えやすいというメリットがあります。
また、例えば大手であれば使用する屋根材も契約を結んでいるメーカーのものしか使えない場合もあります。
しかし工務店にはそのような縛りはないため、要望にもハウスメーカーよりも柔軟に対応してもらうことができます。

ただし、工務店は屋根修理・雨漏り修理のプロでは無い場合がほとんどで、屋根に関する知識は浅いので注意が必要です。
工事の質は職人個人の腕による部分が多く、保証やアフターメンテナンスなども工務店によって違います。
そのため、工務店ごとの長所、短所を見極めることが肝心です。

リフォーム会社

屋根修理以外にも外壁塗装、内装リフォームなど、リフォームに関する工事をまとめて引き受けている業者です。
最近では、ホームセンターや家電量販店などが窓口となっているケースも多くなっています。

屋根修理以外にもトイレ、風呂、キッチンなどのリフォームを検討している場合は、窓口が1つで済むためこのタイプの業者に依頼するメリットはあります。
ただし、大手ハウスメーカーと同様に、実際の屋根修理は下請け業者が行うことがほとんどで、リフォーム会社自身の屋根についての知識もカタログを読んだらわかる程度のことのみです。
また、中間マージンが発生するのも大手ハウスメーカーと同様で、実際に工事をする業者は毎回変わります。
さらに、依頼者、リフォーム会社、下請け業者の三者で連絡を取り合うことなるので、こちらの細かい要望などが伝わりにくくなる点にも注意が必要です。

訪問販売業者

営業マンが街を周り、各家のインターフォンを押して屋根修理の飛び込み営業をしている業者です。
大前提として、訪問販売業者は決してお勧めできません。
なぜなら、屋根修理・屋根リフォームにおいて発生したクレームを見ていくと、このタイプの業者によるトラブルが圧倒的に多いからです。
訪問販売業者が来た際には、「そろそろ屋根のメンテナンスをした方が良いのかな？」という目安くらいに考え、決して契約を結ばないようにしましょう。

職人直営店

その名の通り、屋根修理職人が代表となって経営している業者です。
地域密着型である場合が非常に多く、皆様にとって距離が近く、細かな注文にも対応してもらいやすいです。
また、その道一本で事業をしているため、知識や技術力は他の業者タイプより頭ひとつ抜けています。

ただし、大手ハウスメーカーのように宣伝活動をしたり、訪問販売業者のように営業活動をしたりもしていないため、知名度の点では他の業者に劣ります。
そのため、当サイトのような比較サイトなどでないと見つけにくいのが難点です。
また、保証やアフターメンテナンスなども業者によって異なるので、事前に確認しておくようにしましょう。