瓦屋根の漆喰にはどんな役割がある?補修方法などを解説

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このページでは「瓦屋根の漆喰にはどんな役割がある?補修方法などを解説」をご紹介しています。

「家が瓦屋根で、漆喰の劣化症状が気になり始めたけれど、漆喰の役割や補修方法がわからない」とお困りではありませんか。

瓦屋根は耐久性に優れ、長持ちするのが特徴です。しかし、適切な補修をおこなわないと、その効果は発揮されません。

そこでこの記事では、瓦屋根の漆喰の役割と補修方法について解説します。この記事を読めば、今ある瓦屋根にどのような補修が必要なのか、理解できるようになるはずです。

瓦屋根の漆喰の役割とは

瓦屋根に使われる漆喰には、主に以下の3つの役割があります。

  • 瓦同士の隙間を埋める
  • 葺き土を雨から守る
  • 瓦同士を接着させ、ズレや落下を防ぐ

瓦同士の隙間を埋める

漆喰には、瓦同士の隙間を埋めるという、コーキング剤のような役割があります。そのため、雨水が入り込んだり小動物が侵入したりするのを防ぐことができます。

葺き土を雨から守る

漆喰には、葺き土を雨から守るという役割もあります。

葺き土とは、瓦屋根の下に敷く、瓦が滑り落ちないようにするためのものです。その名の通り土でできているため、雨などによって劣化しやすくなっています。そのため、雨から守る漆喰が必須です。

瓦同士を接着させ、ズレや落下を防ぐ

漆喰は、瓦同士を接着させ、ズレや落下も防ぎます。風や地震などの影響も受けにくくなるため、綺麗な瓦の並びを保つことが可能です。

瓦屋根の漆喰の補修方法

瓦屋根の漆喰の補修方法は、以下の2種類あります。

  • 漆喰詰め直し工事
  • 棟瓦取り直し工事

それぞれ、どのような手順でどのような工事をおこなうのか、ご説明します。

漆喰詰め直し工事

漆喰詰め直し工事とは、古い漆喰を取り除いて、新しい漆喰に詰め直す工事です。

漆喰の劣化症状が比較的軽く、ひび割れや欠け程度のものであれば、漆喰詰め直し工事で補修できます。

漆喰のひび割れや欠けの補修には、詰め直し工事以外にも、詰め増し工事という方法があります。詰め増し工事とは、既存の漆喰の上に新しい漆喰を詰め増して補修する方法です。

しかし、詰め増し工事はあまりおすすめできません。その理由は、詰め増し工事は詰め直し工事よりも劣化が早いからです。

詰め増し工事をおこなうと、既存の漆喰と新しい漆喰との間に隙間ができ、漆喰がはがれやすくなります。また、漆喰の厚みが通常よりも厚くなってしまい、はみ出た部分が雨風の影響を受けて劣化しやすくなります。そのため、再び工事が必要になるなど、工事が余計にかさんでしまう恐れがあります。

漆喰の軽い劣化症状であれば、漆喰詰め直し工事をおこなうようにしましょう。

棟瓦取り直し工事

棟瓦取り直し工事とは、既存の棟瓦を取り除いて、内部の漆喰や葺き土、棟瓦を新たに積み直す工事です。

棟の歪みや漆喰の崩落など、漆喰の劣化症状が重い場合には、棟瓦取り直し工事で補修する必要があります。

棟瓦取り直し工事では棟瓦自体を取り除くので、漆喰詰め直し工事よりは費用や工数もかかります。

しかし、棟瓦のずれや漆喰の重度のはがれを放置しておくと、強風や地震で瓦が落ちてしまう可能性があります。瓦が落ちることで事故が起きたり、瓦がはがれた部分から雨水が浸入し、家の劣化や雨漏りが起きたりする場合があるので、すぐに補修しましょう。

瓦屋根の漆喰の補修費用

瓦屋根の漆喰の補修費用は、以下の通りです。

  • 漆喰詰め直し工事・・・1㎡あたり約2,200~7,000円
  • 棟瓦取り直し工事・・・1㎡あたり約8,500~19,000円

補修のために足場の設置が必要な場合は、上記の費用にさらに足場代が上乗せされます。

瓦屋根の漆喰の補修にかかる工期

瓦屋根の漆喰の補修にかかる工期は、以下の通りです。

  • 漆喰詰め直し工事・・・約1日
  • 棟瓦取り直し工事・・・約3~5日

棟瓦取り直し工事は大掛かりなものとなるため、工期も多くかかります。

瓦屋根の漆喰の補修は信頼できる業者へ依頼しよう

瓦屋根の漆喰の補修は、経験と知識のある業者へ依頼しましょう。

瓦屋根の漆喰の補修には、漆喰の塗り方の厚さや瓦の積み方など、経験と知識を必要とする場面が多くあります。手抜き工事をおこなうような業者を選んでしまうと危険です。

また、瓦屋根の漆喰の補修は高所で作業をおこなう必要があります。そのような作業を自分でおこなうこともやめましょう。高所作業を自分でおこなうと、落下や転倒などによるケガや事故に繋がり危険です。

信頼できる業者か判断するには、複数の業者を比較するのがおすすめです。症状の診断や見積もりであれば無料でおこなっている業者も多いので、複数の業者から見積もりを取り、費用相場と同額くらいの業者を選ぶようにすると失敗しにくくなります。

その際、工事の内容を細かく確認するのも大事です。「見積もり項目が具体的でない」、「工事の内容を説明してもらえない」など、不安な部分がある場合は依頼しないようにしましょう。

まとめ

瓦屋根の漆喰には、主に以下の3つの役割があります。

  • 瓦同士の隙間を埋める
  • 葺き土を雨から守る
  • 瓦同士を接着させ、ズレや落下を防ぐ

瓦屋根の漆喰の補修方法は、以下の2つです。

  • 漆喰詰め直し工事
  • 棟瓦取り直し工事

漆喰の劣化症状の重さによって、どちらの工事をおこなうか決定します。棟瓦取り直し工事の方が大掛かりな工事となるため、費用や工期もかさみます。

漆喰の劣化の診断や工事費用の見積もりは無料でおこなっている業者も多いので、複数の業者に見積もりをお願いし、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

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