屋根の色と遮熱効果の関係性とは？人気色と日射反射率について

屋根の色と室内の温度には関係性が無いように思いますが、実は大きな関係性があります。
屋根の色は遮熱効果に大きく関わりがあり、日射反射率が高い色（＝明るい色）は日差しの熱を反射し、熱が屋根に吸収されにくくなります。
ここでは「屋根の色と遮熱効果の関係性」をご紹介します。

屋根の色と遮熱効果って関係があるの？

屋根の色と遮熱効果には実は大きく関わりがあり、日射反射率が高い色（＝明るい色）は日差しの熱を反射し、熱が屋根に吸収されにくくなります。
そのため、遮熱効果の高い屋根の色を選ぶと、ご高齢の方や小さなお子さんがお住まいの場合だと熱中症対策にもつながります。
「夏の暑さ対策をしたい」「居住性を高めたい」とお考えの方は、遮熱性の高い明るい色を選ぶようにしましょう。

コロニアルの色と遮熱効果の関係性

コロニアル屋根の場合、黒の屋根から遮熱塗装の白に変えることで、施工前と比べて表面温度が19度、屋根裏温度が12度も低くなったという実験結果があります。
これは年間の冷暖房消費エネルギーが約3％も削減されるほどの変化になります。

金属屋根の色と遮熱効果の関係性

金属屋根も様々な種類があり、色のバリエーションが豊富なので、色選びで悩む施主様も少なくないそうです。
屋根の通常塗装の場合、ブルー＞グリーン＞ブラウン＞チャコール＞ブラックの順番で日射反射率が低くなりますが、遮熱塗装の場合はチャコールが最も日射反射率が高いと言われています。

金属屋根の人気カラーランキング

ここでは、金属屋根の人気カラーランキングと日射反射率の評価を紹介します。
これから屋根工事を考えている方で、屋根の色を決めかねている方はぜひチェックしてみてください。

1位 : ブラック（日射反射率 : 低い）
2位 : ブラウン（日射反射率 : 低い）
3位 : グリーン（日射反射率 : 普通）
4位 : ブルー（日射反射率 : 普通）
5位 : チャコール（日射反射率 : 高い）

このランキングを見ると、最も日射反射率が低いブラックが人気なのがわかりますね。
そして、日射反射率が最も高いチャコールが最下位となっており、人気の無い色ほど日射反射率が高いという結果になっています。
また、人気3位のグリーンは日射反射率も悪くなく、リフォーム後もお客様満足度が高い色のため、もし屋根の色選びで迷われ、同時に居住性の向上も求めている方にはグリーンがおすすめです。

屋根の色と遮熱効果の関係性 まとめ

屋根の色は明るければ明るいほど、それだけ遮熱効果が高まります。
屋根の色選びは基本的には建物のデザイン、外壁とのマッチングや周辺地域との調和を優先にしがちですが、もしご高齢の方や小さいお子さんがいらっしゃるご家庭なら、遮熱効果を考慮した色を選ぶのも良いでしょう。
ここ数年、夏になると連日30度を超える酷暑が続きます。
電気代や家族の健康を考えると、屋根の色も自ずと決まってくるかと思います。