スレート屋根のチェックポイントや修理・メンテナンスの方法など
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このページでは「スレート屋根のチェックポイントや修理・メンテナンスの方法など」をご紹介しています。
スレートは瓦と並んで一般住宅に多く用いられています。
現在の新築住宅では施主様から希望を出さない限り、ほとんどの場合このスレートが使われています。
それほど住宅に多く採用されているスレートですが、欠点の一つにメンテナンスが欠かせないという点があります。
ここではスレート屋根のチェックすべきポイント、修理・メンテナンスの方法などをご紹介します。
スレート屋根とはどんな屋根材?
スレート屋根とは屋根材としてスレートを用いた屋根で、日本では瓦屋根と同じく広く普及している屋根材です。
スレートは、セメントと合成繊維を混ぜて成型し、表面を塗装した素材です。
色数が豊富なので、和風・洋風どちらの建物とも相性が良いのも、ここ日本で広く普及した一因かもしれません。
瓦と比べると、軽量で耐震性があり費用もリーズナブルですが、耐久性は低くなります。
台風などの強風、あるいは強風時の飛来物などで破損することもあるので、強風の後は異常がないか点検しておきましょう。
スレート屋根の劣化症状チェックポイント
スレート屋根が傷み始めるとどういった症状になるのでしょうか?
もし下記の症状に心当たりがあるようであれば、早めの処置をとった方がいいでしょう。
釘のサビ、ゆるみはないか?
棟板金を屋根に固定している釘にサビができたり、ゆるんでいませんか?
固定が甘くなると、雨水の浸入を許してしまうだけでなく、棟板金の落下などの危険性もあります。
棟板金に色あせやサビはないか?
棟板金そのものが傷んでしまう場合があります。
色あせが発生し始めると、その部分からサビが生じてしまい全体に広がってしまいます。
屋根材に色褪せ、色ムラ、カビ、コケはないか?
色褪せ、色ムラは劣化初期症状で、色褪せた部分を放置していると、カビやコケが発生してしまいます。
カビ、コケが発生すると水はけが悪くなり、結果として雨漏りにつながってしまう場合もあります。
屋根材にひび、割れ、ずれはないか?
スレートは表面の傷みだけでなく、スレート自体に傷みが生じている場合もあります。
屋根材が破損してしまうと、そこから雨漏りにつながる場合もあります。
スレート屋根の修理方法について
前項で、スレート屋根の劣化症状のチェックポイントについて説明しました。
ここでは、スレート屋根の修理にはどのような工法があるのか、4つ紹介いたします。
棟板金交換工事
風の影響で傷みやすい棟板金部分の修理です。
屋根材部分に傷みがなければ、棟板金の交換を行うことで対処できます。
風が強い地域であれば、以前よりも固定を強化し対策をとることができます。
屋根塗装
スレート屋根の修理の中では一般的で、中規模の処理が屋根塗装です。
屋根材の傷みが表面のみの場合は、塗り替えを行うことで本来の耐久年数まで使用することができます。
塗り替えは定期的に行う必要があり、屋根材自体が傷み始めると、塗装を行ってもあまり効果がないので注意が必要です。
カバー工法(重ね葺き)
屋根塗装よりやや規模の大きな処理としてカバー工法があります。
既存の屋根に新しい屋根材を重ねて設置する工法で、重ね葺きとも呼ばれています。
屋根全体が傷んでいても、下地がしっかりしていればカバー工法で対応することができます。
葺き替え工事
スレート屋根の修理の中で最も大規模な工事が葺き替えです。
カバー工法と違い、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材を設置する工法です。
年数が経過し、スレート自体が傷んでいる場合は葺き替えが必要となります。
スレート屋根にメンテナンスを行う適切な時期とは?
スレート屋根の耐久年数は、約20年と言われています。
しかし、「この間何もしなくていい」という訳ではありません。
この年数は、メンテナンスを定期的に行うことを前提としているので、長持ちさせるためには前項で紹介した屋根塗装のような定期的な補修が必須です。